行きつけの酒屋さんでビールを物色していると魚の絵が描かれている個性的なビールを発見しました。
ラベルには【バラストポイント スカルピンIPA】と書かれていて、原産国はアメリカと書いていました。
最近世界的に流行しているIPA(後ほど説明します)ですし、カサゴの絵が描かれていますし、どんな味わいか気になりましたので買いました!
謎多き米国のビールですが、調べていくと非常に高いポテンシャルを持っている事が分かりました!
実際に飲んだ感想もレビューしていきますし、スカルピンIPAと色々な料理を合わせて食べてみた報告もありますのでぜひ最後までご覧ください!
Contents
スカルピンIPAはどこで作られているの?
スカルピンIPAはアメリカのサンディエゴにあるBallast Point Brewing Miramar【バラストポイントブルーイングミラマー】で製造されています。
日本には株式会社ウィスク・イーが正規輸入代理店として輸入しています。
バラストポイントブルーイングの成り立ちについては株式会社ウィスク・イーのHPに記載がありましたので引用致します。
もともとホームブルワーだったジャック・ホワイトが、カルフォルニア州サンディエゴにホームブルーイングに必要な機材や原材料を販売する「Home Brew Mart」を1992年設立したことから全てが始まりました。そして1996年、「自分たちが好きで飲みたいもの」をコンセプトに店舗裏にブルワリーを開業。
造るビールは軒並み高評価を得て、2010年シカゴで開かれたワールド・ビア・カップでは、小規模ブルワリー部門でチャンピオンブリワリーに選出。その後も破竹の勢いで各大会にて様々はアワードを受賞するなど米国内外で高く評価され、現在では米国44州および14ヵ国へ輸出されているクラフトビール界のパイオニア的存在です。ワールド・ビア・カップで2度のゴールドメダル受賞や、ビール評価サイトratebeer.comで100点満点を獲得など極めて高い評価を受けています。これぞカルフォルニアを代表するIPAです。
ワールド・ビア・カップでの2度のゴールドメダル受賞や、ビール評価サイトで100点満点を獲得するまでには何年にも渡る試行錯誤があったそうです。
ホップの選定や投入方法を色々と変え、最終的にはホップを5段階に分けて投入する事で革新的な香りを手に入れたとの事です。
ちなみに【スカルピン】とはカリフォルニア・カサゴの事です。
毒棘を持つカサゴの様に刺激的な味わいらしいのですが、果たしてどんな味なのでしょうか?飲むのが楽しみです!
必要かどうか分かりませんが、バラストポイントのGoogleマップ貼っときます(汗)
IPAってなに?
IPAはインディア・ペール・エール(India Pale Ale)の単語の頭文字をとったものです。
インディアとついていますがインドで作られている訳ではなく、元はイギリスで作られていました。
起源は18世紀~19世紀の初め、インドがイギリスの植民地だった頃にさかのぼります。
当時はインドで生活しているイギリス人の為に、イギリスから数ヶ月かけてビールを船で運んでいました。
長時間の旅で、なおかつ赤道を2度通るため、普通のビールだと腐ってしまいました。
そこで目を付けたのが【ホップ】の存在でした。
ホップはビール造りに欠かせない植物です。
苦みや香り付けの効果に加え、防腐効果が高いので、インドへ輸出されるビールは通常の4倍のホップが加えられたそうです。
インドへ輸出していたイギリスのペールエール(淡い色のビール)が現在ではIPAと呼ばれるようになり、アメリカを中心に人気が拡がっていきました。
なぜ人気が出たのか?それは様々な種類のホップを組み合わせる事で自由度の高いビールを造る事ができ、消費者も新しい味に魅力を感じたからです。
原料や成分について
以下はスカルピンIPAの原材料や成分についてです。
■製造元:バラストポイントブルワリー
■原材料名:麦芽、ホップ
■アルコール分:7.0%
■内容量:355ml
■味わい:強い苦み、フルーティーな香り、飲みやすい軽さ
グラスに注ぐとこんな感じです。
スカルピンIPAをグラスに注いでみましたが非常に綺麗なオレンジ色で、ほんの少し濁りがあります。
香りはトロピカルフルーツの様に爽やかで、ラベルをカサゴからフルーツに変えた方が良いのでは?と思うくらい爽やかです。
スカルピンIPAを飲んでみた!
フルーティーなホップの良い香り~~!それでは飲んでみます!
ゴクリ!
・・・
苦いけどスッキリして飲みやすい・・・
おいし~~~!あっ、やっぱ苦い!
IPAなのにアサヒスーパードライやキリン一番搾りみたいな飲み口の軽さを感じました。
ピルスナータイプみたいにゴクゴク飲めるさっぱり感がありますが、非常に苦いビールです。
ビールの苦みを表すIBU(International Bitterness Units 日本語訳で、国際苦味単位)というものがあるのですが、比較的苦みが弱いクラフトビール「水曜日のネコ」で11、一般的なラガービールは約20、スカルピンIPAは約70ととても苦いのです。
苦いビールですが、飲んだ瞬間は苦みが気にならないくらいフルーティーで爽やかな香りと軽やかな飲み口に心奪われます。
良い香りの後に苦みが拡がり、飲んで数分後に口内にじんわりと苦みを感じます。
まるでカサゴが獲物を待ち伏せして動かない様に、苦みが口内に残ります。
過去にインドの青鬼というIPAを飲んだのですが、IBUが62でスカルピンIPAより苦みが弱いものでした。
インドの青鬼は最初にガツンと苦みが来ますがスカルピンIPAは後から苦みが来る感じです。
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コーヒーを飲む時はブラックだ!ゴーヤやピーマンが大好き!という方にはぜひ1度飲んでいただきたい苦い味です。
そのまま飲んでも美味しいのですが、スカルピンIPAを色々な料理に合わせて飲むとどんな感じになるのだろうか?と思いましたので3種類の料理と合わせてみました!
スカルピンIPAと色々な料理の相性
■ 一口とんかつ
最初に合わせたのは一口サイズの【とんかつ】です。
あげたてのサクサク感、豚肉の脂身、ソースなどがスカルピンIPAの爽やかさと苦みに合うと思い、試してみました!
それではいただきます!
まずは一口とんかつを食べます。
パクッ!
・・・
サックリジューシーで美味しい!
嫁ちゃんにあげてもらった一口カツは衣がサクサク、中身はやわらかくてジューシーでとっても美味しかったです。
おっと、ビールを飲まなければ・・・
ゴクリ!
・・・
めっちゃ合う~~~!
サクサクジューシーな一口とんかつとスカルピンIPAの相性は良いと思いました。
爽やかで美味しい飲み口のスカルピンIPAがとんかつの油分を洗い流し、苦みが食欲を増進させます。
サクサクとした食感と炭酸のシュワシュワ感も合います。
一口とんかつとスカルピンIPAは合う!
■ オコゼのから揚げ
スカルピンIPAのラベルには【カサゴ】が描かれていますが、スーパーマーケットにラベルの魚とそっくりな魚が売っていましたので合わせてみました。
その魚の名は【オコゼ】です。
カサゴが売っていれば良かったのですが、オコゼも同じ根魚(海底の岩礁や海草の間などに棲み、遠くへは移動することがなく生息範囲が狭い魚 )という事で、買ってから揚げにしました。
どんな結果になるのでしょうか?早速ためしてみました!
それではいただきます!
パクっ!
モグモグ!
・・・
見かけによらず、上品な味で美味しい!
すかさずビールを!
ゴクっ!
・・・
・・・
これはっ?
・・・
美味しい!
オコゼの上品な白身に油分、塩味が足され、スカルピンIPAの爽やかさと苦みに合います!
刺身だったら合わないかもしれませんが、揚げる事で油分のコクや香ばしさがプラスされるのでビールに合うようになります。
見た目が似た者同士のオコゼのから揚げとスカルピンIPA、とても合いました!
オコゼのから揚げとスカルピンIPAは合う!
■ もずく酢
最後に合わせたのは沖縄県産の【もずく】です。
なぜこれをスカルピンIPAに合わせたか?それは、カサゴは海の生き物だから、海の植物であるもずくは合うのでは?と思ったからです。
それではもずく酢いただきます!
ちゅるり!
・・・
とろみがあって美味しい~~!
酢醤油ともずく特有のとろみと旨味が合います。
続いてビールを飲みます!
ゴクリ・・・
・・・
あれ?
何で?
合うよ?
ぜんぜん期待していませんでした(ネタで合わせた感はあります)が、なぜかもずく酢とスカルピンIPAは合いました。
むしろ揚げ物とかより合っているのでは?と思いました。
もずくのとろみ、塩味と酸味がスカルピンを飲む事で中和され、スカルピンの爽やかさは感じてかつ苦みがやや抑えられる様に感じました。
もずく酢とスカルピンが合うかどうか?意見が分かれそうですが、酒とぴあをご覧のアナタ、ぜひお試しください!
もずく酢とスカルピンIPAは合う!
まとめ
ラベルのデザインに惹かれ購入したスカルピンIPAですが、非常に苦いのに飲みやすく、ラベルからは想像できない爽やかな香りでした。
アメリカのビールはバドワイザーしか飲んだことが無かったのですが、こんなに美味しいスカルピンIPAがあるならアメリカの他のビールも美味しいんだろうなと思いました。
今後はアメリカ含め、海外のビールも積極的に飲んで感想を皆様にお届けしたいと思います!
それではみなさん、飲みすぎによる二日酔いと食べ過ぎに気を付けてお酒を楽しみましょう!