行きつけの酒屋で店内をウロウロしているとドキっとする名前のビールを発見しました。
アルファベットで【Marihana】と書かれていて、hがfならマリフ〇ナと読めるなんともきわどい名前に惹かれ、思わず買ってしまいました。
最近世界的に流行しているIPA(後ほど説明します)のセッションタイプですし、どんな味わいか気になります。
缶の横には説明書きがありました。
毬花 ーMarihanaー
淡い黄金色と純白の泡にシトラスを想わせるアロマホップが華やかに香るセッション・IPA。
香り高く洗練された苦みのあるしっかりしたフレーバーと低めのアルコール度数にクリアな飲み口のドリンカビリティを両立させた味わいです。
ホップの個性とその風味を最大限に引き出す製法にちなんで「毬花-Marihana-」と名付けられました。
と書かれていました。
苦みはありますがアルコール度数は低くて良い香りで飲みやすいですよ~
と解釈しました(>_<)
飲むのが非常に楽しみになってきました~!
いきなり飲んでも良いのですが毬花-Marihana-はどんな会社が作っているか?を知ってから飲む方がより楽しめると思いましたので色々調べてみました!
Contents
毬花-Marihana-はどこで作られているの?
毬花は埼玉県川越市にある株式会社協同商事コエドブルワリーが製造しています。
株式会社協同商事コエドブルワリーは1982年(昭和57年)創業で、1994年の酒税法改正後の1996年に発泡酒製造免許を所得、1997年にビール・発泡酒販売免許を取得しました。
コエドブルワリーが初めて製造したものは大麦を使ったビールではなく、何とさつまいもを使ったビール(発泡酒)でした!
地元川越の台地で育ったさつまいもを使い、ビールを醸造する事に成功したのが1996年で、そこから様々な製品を世に送り出し、現在では世界のコンテストでも高い評価を頂けるようにまでになりました。
ちなみにCOEDOブルワリーの名称の由来は川越の別名「小江戸」からきています。
以下はCOEDOクラフトビール醸造所のMAPです。
小さな醸造所だからできる職人の手仕込みによるものづくりと、ブラウマイスターから継承した正統なクラフトマンシップによって、2006年、COEDOは観光土産の「地ビール」としてではなく、「クラフトビール」という新たな概念を日本の皆さんにご提案しはじめました。ビールのすばらしさと、COEDOの想いを「Beer Beautiful」という言葉に込めて、ビールの「伝道士」として、皆さんへビールとともにある人生の楽しみをお伝えしています。
と書かれています。
IPAってなに?
IPAはインディア・ペール・エール(India Pale Ale)の単語の頭文字をとったものです。
インディアとついていますがインドで作られている訳ではなく、元はイギリスで作られていました。
起源は18世紀~19世紀の初め、インドがイギリスの植民地だった頃にさかのぼります。
当時はインドで生活しているイギリス人の為に、イギリスから数ヶ月かけてビールを船で運んでいました。
長時間の旅で、なおかつ赤道を2度通るため、普通のビールだと腐ってしまいました。
そこで目を付けたのが【ホップ】の存在でした。
ホップはビール造りに欠かせない植物です。
苦みや香り付けの効果に加え、防腐効果が高いので、インドへ輸出されるビールは通常の4倍のホップが加えられたそうです。
インドへ輸出していたイギリスのペールエール(淡い色のビール)が現在ではIPAと呼ばれるようになり、アメリカを中心に人気が拡がっていきました。
なぜ人気が出たのか?それは様々な種類のホップを組み合わせる事で自由度の高いビールを造る事ができ、消費者も新しい味に魅力を感じたからです。
セッションIPAって何?
IPAに関してはご理解いただけたかと思いますが、ではセッションIPAとは何か?をご説明します。
セッションIPAとはIPAをより飲みやすくしたものです。
苦みを出すホップの量を普通のIPAより減らし、アルコール度数も5%以下に抑え、飲みやすさを向上させています。
一般的なビール(スーパードライや一番搾りなど)より苦みが強いのが好みだけどIPA程苦すぎるのは嫌かも・・・という方におススメです。
ちなみにセッション(session)の意味は「集団で行う活動がなされる期間、またその集団」です。
原料や成分について
以下は原材料や成分についてです。
■製造元:株式会社協同商事コエドブルワリー
■原材料名:麦芽、ホップ
■アルコール分:4.5%
■内容量:350ml
■味わい:強い苦み、シトラスの様な香り、飲みやすい軽さ
グラスに注ぐとこんな感じです。
毬花をグラスに注いでみましたが、非常に綺麗な黄金色です。
少しだけ濁りがあります。
ワイングラスに注ぐとアロマホップの香りをより強く感じる事ができます。
玄関にフレグランスとして置いておこうかな?と思いましたw
毬花-Marihana-を飲んでみた!
ああ、ホップの良い香り~~!これは絶対美味しい!
ゴクリ!
・・・
サッパリにがウマ~~~!!
ゴクゴク飲めるさっぱり感があり、あとから苦さが際立つビールです。
ビールの苦みを表すIBU(International Bitterness Units 日本語訳で、国際苦味単位)というものがあるのですが、比較的苦みが弱いクラフトビール「水曜日のネコ」で11、一般的なラガービールは約20、毬花は48.3ととても苦いのです。
最初は普通のビールと変わらないさっぱりとした飲み口なのですが、苦みが後から拡がります。
過去にインドの青鬼というIPAを飲んだのですが、IBUが62で毬花より苦みが強いものでした。
毬花はアルコール度数4.5%であっさりした飲み口でゴクゴク飲めるので苦み成分を一気に口内に流し込める為か、インドの青鬼と変わらない苦みを感じました。
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コーヒーはブラックじゃなきゃ嫌だ!ピーマンやゴーヤが大好き!という方にはぜひ1度飲んでいただきたい味です。
そのまま飲んでも美味しいのですが、毬花を色々な料理やおつまみに合わせて飲むとどんな感じになるのだろうか?と思いましたので毬花を3種類の料理やおつまみと合わせてみました!
毬花-Marihana-と色々な料理の相性
■ 柿クリームチーズ 燻製BALPAL
干し柿とクリームチーズを合わせたおつまみ(デザート?)です。
わたくし酒松Pが世の中で一番嫌いな食べ物が【干し柿】なのですが、強い苦みと合わせて食べたならサプライズが起きるかもしれないと思って合わせてみました。
クリームチーズも入っているので苦みを和らげてくれるかもしれませんし。
それではいただきます!
まずは干し柿クリームチーズから食べてみました!
干し柿をパクッ!
・・・
熟した柿のしっとり感と甘さがクリームチーズに合う!
干し柿が超苦手な私ですが、干し柿というより完熟した柿なので何とか食べられました。
クリームチーズとも相性良かったですが、好みは分かれそうな味。
おっと、ビールを飲まなければ・・・
ゴクリ!
・・・
合わなくはないが微妙!
干し柿とクリームチーズの個性が強くて、爽やかな飲み口で苦みが拡がる毬花とはあまり相性が良くない様に感じました。
属性が違う個性がぶつかるみたいな・・・。
干し柿とクリームチーズは濃厚な味なので赤ワインの方が合うかもしれません。
■ ゴーヤチャンプルー セブンイレブン
苦みには苦みを!
という事で苦い料理を考えた結果、ゴーヤチャンプルーにたどり着きました。
ゴーヤチャンプルーは何回も作った事がありますが、結構手間がかかるのでセブンイレブンのゴーヤチャンプルーを買いました。
どんな結果になるのでしょうか?早速ためしてみました!
それではいただきます!
パクっ!
モグモグ!
・・・
ほろ苦い中にダシの旨味がきいてて美味しい!本格的!
すかさずビールを!
ゴクっ!
・・・
・・・
これはっ!!
・・・
苦みのバトンリレーや~!美味しい!!
想像以上に合いました。
ダシの旨味が効いたゴーヤチャンプルーを食べた後、良い苦みが口内に残るのですが、毬花を飲むと良い苦みがバトンリレーされるように感じます。
ゴーヤチャンプルーが色々な食感と味わい、苦みを持っているのでドリンカビリティ(飲み易さ)が高い毬花にピッタリ合います。
ゴーヤチャンプルーと毬花は合う!
■ もっちり白玉&わらび餅のぜんざい セブンイレブン
最後に合わせたのはセブンイレブンで販売されている【もっちり白玉&わらび餅のぜんざい】です。
なぜこれを毬花に合わせようかと思った理由は、きな粉は苦みを抑える効果があると言われているからです。
きな粉に含まれる「ホスファチジン酸」という成分が苦みを抑える効果があり、ゴーヤにかけて食べるとかなり苦みを軽減できるらしいです。
それではわらび餅いただきます!
パクっ!
・・・
ぷるぷるでほんのり甘味があって美味しい~~!
続いてビールを飲みます!
ゴクリ・・・
・・・
そんなに合わないw
確かに苦みは感じにくいかもしれませんが特に合うとは思いませんでした。
ただ、毬花を飲んで苦みを味わった後にわらび餅を食べたら美味しかったです。
苦みで口内がスッキリするのでわらび餅の柔らかな甘味が引き立ち、みずみずしくさえ感じます。
ちなみに白玉だんごやあんこも毬花に合わせてみましたが、ちぐはぐな感じがして合いませんでした。
もっちり白玉&わらび餅のぜんざいは毬花に合わないが、毬花を飲んでからならわらび餅は美味しく感じる!
まとめ
名前に惹かれ購入した毬花-Marihana-ですが、豊かな香りと苦みが素敵なビールでした。
セッションIPAとはいえ苦みはやや強いですが、ゴクゴク飲めるさっぱり感があるので色々な食事に合わせたり、運動後に飲んだり、暑い夏にも適していると思います。
ぜひ皆さんもニガニガなマリハナをキメて爽快な気分を味わってみて下さいね!
毬花--Marihanaを製造、販売している株式会社協同商事コエドブルワリーでは他にも様々なクラフトビールを販売しています。
特徴的なクラフトビールを販売していますので、他のビールも紹介していきたいと思います。
それではみなさん、飲みすぎによる二日酔いと食べ過ぎに気を付けてお酒を楽しみましょう!